理事長 相馬 仁胤
この度はからずも米倉 功前理事長より富里ゴルフ倶楽部ならびにカレドニアン・ゴルフクラブ理事長のご推挙をいただきました。それぞれ斯界に名をとどろかせる諸氏が多数おられるなかで、浅学非才の私はご辞退申し上げるべきだと存じましたが、理事会の諸先輩方からご承認を賜りましたので、微力ながらその職責を全うすべく努力してまいる所存です。
身に余る光栄に気を引き締めているところでございます。理事の皆様をはじめ会員の皆様には絶大なるご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
米倉 功名誉理事は二十数年間にわたり両クラブに対してたゆまず尽力され、諸問題に先見をもって対処し、将来のクラブや会員の在り方を見据えながら重要案件の決定をしてこられました。またクラブのよき伝統を確立され、今日の発展の礎を築かれてまいりました。心より敬意を表しますとともに、深甚なる謝意を申しあげさせていただきます。
さて、富里ゴルフ倶楽部は平成二十一年六月をもって開場二十周年を迎え、カレドニアンは十月で十九周年となります。両クラブは東京グリーン・早川会長の限りない情熱と獅子奮迅の活躍に加えて、運営委員会および有限責任中間法人を中心とした会員諸氏の多大な協力で着実に発展してきました。さらに「エクスクルーシブなクラブ」づくりを指針としていることは皆様すでにご承知の通りです。
日本は急速に高齢化社会を迎えていますが、ゴルフクラブも社会的存在意義を考えるとその変化を無視することはできません。これまでの男性中心、競技偏重のクラブライフから、会員同士の親睦はもちろん大切にされながら、夫婦、親子を含めた家族の憩いの場としての役割が見直されてくることと思いますので、軸足はそちらに移らざるを得ないでしょう。それには次の三つのことが重要と考えられます。
一つは、エチケット・マナーの向上とルールの遵守です。これは快適なクラブライフを送る上で非常に大切なことです。二つ目は、クラブを運営する会社と従業員への感謝とコースに対する思いやりを持っていただきたいことです。そして三つ目は、女性会員の更なるご活躍をお願いしたいと思います。各委員会やイベントにも積極的に参加して新しい時代にふさわしいクラブライフの創造にお力を貸していただきたいと心から願っています。
理事長就任に当たり以上三点を基にして格調高いクラブにしていくことを抱負として述べ、会員各位のご協力をお願いするものです。
平成二十一年 正 月